会長挨拶 堀光治 会長

会務報告 木立泰史 副会長

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前回の大会に引き続き、写真館における「教育」、今回は特に高等専門教育をテーマとします。会場は、日本で最初の写真専門の高等教育機関「東京工芸大学」。会員のみなさんにとって、馴染み深い学校であるに違いありません。東京工芸大学は、今年創立100周年という記念すべき年を迎えています。PAJの研究大会を、この年にこの地で開催することに大きな意義を感じます。 この機会に、写真師の先達の功績を偲ぶとともに、これからの写真館業界のあり方を構想してみようと思います。初日は、吉野弘章学長による基調講演。続いて、今年度木村伊兵衛写真賞と林忠彦賞とをダブル受賞した 新田樹氏の講演。そして、次世代を担う写真学科肖像写真研究室の学生との合同作品検討会を行います。2日目はPAJ会員が、アート・作画・経営・AI活用などについての発表を行います。盛りだくさんの二日間。皆さんの出席を心からお待ちしています。

基調講演 写真教育と創立100周年を迎えた東京工芸大学

吉野 弘章 学長

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2023年、東京工芸大学は創立100周年を迎えました。1923年に創立した同学は、日本で初めての写真の専門高等教育機関として出発しています。 同学の創立当時、写真はテクノロジーとアートが融合した最先端のメディアでした。その写真の教育と研究を原点として、現在の東京工芸大学は、工学部と芸術学部という2つの学部からなる特色ある総合大学へと発展しています。 今回の講演では、創立時より営業写真業界と密接に関わりのある東京工芸大学と写真教育の歴史から、現代社会における写真の位置や写真教育の意義などをテーマに語っていただきます。プロフィール吉野 弘章(よしの ひろあき) 学長1965年東京生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科博士前期課程メディアアート専攻修了。1980年代より写真専門ギャラリーで写真展の企画、作家マネージメント、写真作品のディーリングに携わる。2003年にアートとしての写真のマーケットについての研究で日本写真協会新人賞、日本写真芸術学会賞を受賞。専門はアート・マーケット、写真編集、エキシビション・デザインなど。土門拳や森山大道など、国内外の写真家の1万点以上のオリジナルプリントを所蔵する東京工芸大学写大ギャラリーのディレクター(運営委員長)を2013年度から2019年度まで務める。2015年度より東京工芸大学芸術学部長を経て、2020年度より同大学学長。現在、日本写真協会副会長、日本写真家協会日本写真保存センター諮問委員、日本広告写真家協会相談役などを務める。

講演 ポートレート・自らをうつす鏡

新田 樹 氏

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「ポートレート・自らをうつす鏡」 私がポートレートをこのようにとらえるようになった経緯が、14年後再び私をサハリンへ向かわせた事につながっているように思います。すべてをこのひと言に添わせることはできないとは思いますが、私が写真を考えるとき、その底に流れるものだと考えています。プロフィール新田 樹(にった たつる) 氏 1967年 福島県出身 東京工芸大学工学部卒業後、麻布スタジオを経て半沢克夫氏に師事 1996年 独立 2023年 木村伊兵衛写真賞・林忠彦賞をダブル受賞 個展 2003年 「SURUMA」(コニカプラザ) 2007年 「樹木の相貌」(コニカミノルタプラザ) 2015年 「サハリン」(ニコンサロン) 2018年 「RUSSIA~CAUCASUS 1996-2006」(zakura) 2022年 「続サハリン」(ニコンサロン) 2023 年 「Sakhalin 2010~2018」(古書ほうろう) 「Sakhalin」(フジフイルムフォトサロン、周南市美術博物館) 「Sakhalin(サハリン)」(ソニーイメージングギャラリー銀座) 出版 2022年 「Sakhalin」(ミーシャズプレス) https://tatsuru-nitta.wixsite.com/my-site-2

新たなコンセプトのスタジオ

森藤 ヒサシ 会員

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なぜ世間では、写真館で撮影してる人が減り、出張でカメラマンに頼む人が増えているのか?そもそも、写真館と出張カメラマンの違いが、一般の人に伝わっているのか?アマチュアからプロまで垣根を越えた新たな枠組みへの取り組みと森藤ヒサシの新たなコンセプトのスタジオづくりについて発表します。

写真の可能性を拡張表現研究とブレンドモードの融合

屋冝 賢 会員

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ストレート写真とは一線を画し、イラスト風の表現に挑む、表現研究の一端をご覧ください。

創造と収益の融合生成AIがクリエーターと経営者の舞台を変える

堀 光治 会長・中嶋 秀磨 会員

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最近巷で話題のChatGPTをはじめとする生成AI。産業革命やインターネット革命よりずっと大きなものになると言われています。今後写真館の世界においても大きな変化をもたらすはずです。今回、クリエイティブ部門と経営部門への影響について考察し、どのように対処すべきかいくつかのポイントを提示しながら皆で議論し、来るべき未来への羅針盤を組み上げましょう。

令和女子が喜ぶ振袖撮影

河村 優子 会員

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SNSで自由に自分を表現し発信する令和女子達。価値観が変化し多様化していくこの時代で、写真館プライムとしての根底にある不変の想いと、表現として変化させているものをお伝えしたいと思います!

地域の未来をデザインする写真館による地域プロモーションの可能性

薄田 和輝 会員

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写真・映像を活かした地域プロモーションとは何か。地域の魅力・独自性を強調し、観光や経済活性化につなげるための具体的な手法や成功事例、地域プロモーションの可能性を発表します。

世界を旅するドキュメンタリーポートレート

木立 泰史 会員

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ポートレートを世界へ届けるプロジェクト~Love Portraits Project~を発表します。世界中で”ドキュメンタリーポートレート” という切り口で、多種多様な価値観、生活スタイルの人々を撮影し、その先にどんな素晴らしい出会いが待っているのか、旅する実験的なプロジェクトです。